E46 M3のヘッドカバーからのオイル漏れというか滲みが以前よりあり、酷くなっている感じはないものの、エンジンブロック側面へのタレというか滲みが定常的に進行しているので、今回、交換しました。
交換するのは、以前R53でも実績のある、とても精度の良い作りのVICTOR REINZ製。ワコーズの液体ガスケットも必須です。リア側のかまぼこ部分のエッジに薄く塗ってください。さもなくば洩れます。。
先ずはエアコン外気導入口のフィルターハウジングを取り外します。T30トルクス×4本で留まっています。
ボケていますがブローバイホースを外します。指で摘んで縮めて引き抜きます。外れたら回して反対側にうっちゃっておきましょう。
コイルへの接続しているカプラーを外した後、配線ASSYを外します。2本のM5で留まっています。頭は8mmです。
次に、コイル配線のアースを切り離します。頭13mmのM8です。
コイル配線ASSYもうっちゃっておきましょう。
エンジン下へのタレも勿論ですが、各ボルトのゴムシール廻りにも滲みが観られます。これは吸気側。
プラグホールの中にもオイル溜まりが観られます。しかし、5/6気筒で溜まっていましたが、ここにオイルが構造的に回るものか?の疑問は残ります。嵌合で打ち込んでいるプラグホールスリーブに隙があれば漏れるでしょうが。
これは排気側。吸気側よりもボルトのゴムシールから滲んでいます。
次にヘッドカバーに接続している油圧ラインを切り離します。頭17mmのバンジョーボルトです。当然銅ガスケットは交換です。
ココまでくれば、あとは頭10mmのボルトを15本をゴムシールとともに外します。
プラハンで軽く叩いてからヘッドカバーを引き剥がします。
合わせ面とその周辺を念入りに清掃脱脂します。プラグホールに嵌めてあるガスケットも外して清掃します。
途中の画像はありませんが、すべてのガスケットを交換してヘッドカバーを嵌めます。15本のM6は、締め切るところまで締めてから10Nm程度で締めます。締める順序は、ヘッドの中央から対角に徐々に外側に拡げるように締めていきます。
取り外したヘッドカバーガスケット。ゴム質が殆どないレベルで硬化(プラスティック化)しており、外す際に一部が千切れてしまいました。
これで当面安心です。
■ご参考まで:純正以外でしたら、これ一択です。