2022年3月2日水曜日

BMW MINI R53 水温上昇頻発のためサーモスタット交換

 一昨日、R53で買い物から帰ってきた際に、ラジエターファンがHighで廻り始め、エンジンを止めても廻り続けるという事態が発生しました。(一旦バッテリーをカットしてファンは止めました)

原因は、

  • ECU制御用水温センサーが逝ってしまった
  • 物理的原因で高水温になっている
のどちらかであろうと考えましたが、様子見ということで次の日再度確認。しかし、翌日も今度は軽負荷走行中にHighでファンが廻り始め、水温計に目をやると3/4を超えて危険赤ランプ!が点灯。。 デガスタンクからも冷却水を少し吹いていることから、これはもう水温センサー云々ではなく 「サーモスタットがクローズ側でスティック」 しているものと判断し、これで何例目かな、、かみさんに 「車使用禁止令」 を通達し、サーモスタットを発注しました。

さて、昨日注文したものが朝イチにやってきましたので、早速交換しました。


今回は、一度かなり高水温になったため、デガスタンクキャップからクーラントを少し吹き出していました。(下記画像は粗方拭き取っていますが、、)


さて、このあたりにサーモはあるとのことですが、エアクリーナボックスを撤去しないと姿は見えないようです。



エアクリーナーボックスの上蓋を外します。9mmのボルト2本で固定されています。


ECUボックスの上蓋を外し、ECUハーネスを外してECUを取り出します。ハーネスの根本にある接続部をスライドさせてロックを解除してハーネスをECUから外します。(もちろん、ECUが壊れる可能性もありますのでバッテリー端子は外しておきます)




エアークリナーボックスはM6ボルト1本でのみ車体に固定されています。

次にエアインテークサクションパイプを外します。反時計回りにねじりながら引き抜きます。


これでエアクリーナーボックスを撤去できます。作業には十二分に広い空間が生まれます。


この画像でも見難いですが、画像左側のコネクター群の下側にサーモケースがあります。


さて、クーラントを抜かなくてはいけませんので、ラジエターのドレインを探すべく、アンダーパネルを外します。M6とプラスのビスで固定されています。


目視して唖然、、手を入れてみてビックリな整備性。。ラジエターにはドレインがありません。このクルマ。そして、ロアーホースからクーラントを抜こうにも上からも下からも手がまるで入りません。。これは困ったということで、


どこか抜けるところはないかと探索し、ヒーターホースが手の届く良い位置にあることがわかりましたので、ここから抜くことにしました。この画像では分かりにくいですね。スミマセン。。


ジャーと抜きました。BMW純正の良い青緑色です。勿体ないので再利用します。


この時点でサーモを外しにかかります。大した作業ではありません。固着しているホースは何か差し込んでシリコンルブスプレーを吹いてあげればサクサクと外せます。また、この画像右上に写っているのはマップセンサーのようです。コネクターを外し、3.5mmのヘキサレンチで外しておきます。


サーモケースを外した図。合わせ面を清掃しておきます。

取り外したクローズスティックしていたサーモスタット



ケースへの品番刻印は11537512734で、調べるに2006年当時の新車ロットのようですので、16年使用したことになります。


90℃開弁温度品でした。当然燃費仕様です。

今回購入したのは、信頼のFebi-Bilsteinのサーモケースとサーモスタット(純正品番:11537512733)

中華製が安価で沢山売られていますが、とても手を出す気にはならず。純正は高価過ぎる為、Febi-Bilsteinはおすすめです。

91℃開弁温度品


バラした逆の順で組み付けていきます。ここで必要SSTをご紹介しますが、BMWのインテーク系バンドの取り付けにはこの画像のような専用工具が無いとかなり苦戦しますので、ドイツ車にお乗りの方は是非準備しておくようにしてください。一瞬でバンドを嵌めることができます。



クーラントを入れ、エンジンをかけてエア抜きをおこないます。

クーラントはキレイなので再利用しますが、漏らした不足分はBMW純正クーラントで補います。説明書に従い、上水で1:1で希釈し使用します。


エア抜きは、アッパーホースのエア抜き孔とサーモケース横を走っている鋼管にあるエア抜きバルブからおこないました。(画像撮り忘れ)


サーモが開くことを確認してから一旦放置して冷やし、再度温間まで上げてサーモが空くことを確認にし、タンクにMAXレベルまでクーラントを補充し、漏れがないことを最終確認して終了です。

オープンスティックは水温が上がらないだけなのでいきなりエンジンが壊れることはありませんが、クローズで固着されると一発オーバーヒートですので勘弁してほしいところです。

いずれにせよ、早期発見で手を打てましたので良しとします。皆様も充分お気をつけください。


■ご参考まで



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