2021年6月18日金曜日

「BMW E46 M3 エンジンオイル交換」

エンジンオイルの定期交換です。前回交換は175,041km@2020年12月で、今回は179,827km@2021年6月ですので、4786km/6ヶ月ということになります。このご時世ですので走行が大分減っています。。R53に至っては1500km/6ヶ月というような有様ですので、R53のオイル交換はもう少し先にすることとします。

milage

いつものルーティーンですので特段変わり映えはしませんが、一応記録として残しておきます。

オイルは全信頼をおいているいつもの日産10W-50。デルタの時代から何缶購入したろうか。。。

Appearance_OIL-ENGINE


オイルフィルターもいつものBOSCH OF-BMW-2

Appearance_room-engine

始めます。

Appearance_workshop


寝板で潜って見上げるとこのドレインボルトがありますので、HEX5mmで緩めます
Bolt-Drain


オイルを抜きます
Draining_OIL


ドレインボルトのガスケットはオイルフィルターの中にセットで入っていますのでそれを使います。銅ではなく面圧の出るアルミワッシャーの設定です。
Appearance_Bolt-Drain


締め付けトルクは25Nm(250kgcm)
Assembling_Drain-bolt


オイルフィルターを取り出します。13mmのコマです。
Disassembling_Cover-bolt

Appearance_Oil-filter


オイルフィルターに付属している蓋のOリング、ボルト先端の小さなOリング、ボルト頭のアルミワッシャーを組みます。
Appearance_Filter-body

オイルフィルターをセットして
Assembling_New-Filter


蓋をしてボルトを締めます。締め付けトルクは25Nm(250kgcm)です。
Assembling_Cap-Filter


オイルを注入します。いつものように5.5L入れてエンジンをかけてオイルを一旦廻してから足りない分を補充のルーティーンです。トータルで5.8~5.9Lというところだと思います。
Pouring_Oil-Engine


終了
Appearance_Room-Engine_after-work


追記事項)

作業時にこれを発見してしまいました。。 丁度、デフの真下になります。。

Spots_OIL-Leakage

潜ってみると、、 左側サイドフランジからの洩れ。。 昨年5月は右側サイドフランジのOリングと軸シールを交換しましたが、今度は左という訳です。。今回は周囲に飛び散っていないので恐らくOリングですね。

Leakage_Diff-Sideflunge_Left

ブツは持っているので交換はいつでもできるのですが、排気系を降ろさなくてはいけないので、面倒。。

New-Parts

気が向くまで放置です。


ご参考まで)

2021年6月17日木曜日

「E46 M3 ドアロック 不具合対応 GM5リレー交換」

 先月来、突然、E46 M3助手席の施錠/解錠ができなくなりました。状況は下表の通りで再現性100%です。とはいえ、何が何でも特に困るということでは無いためモチベーションが上がらないながらも原因の調査を開始しました。


table-trouble


 これから普通に考えると、助手席のドアロックアクチュエータの故障と考えます。その一方でセンターコンソールボタンでは施錠も出来ないという点がどうにも引っかかり、アクチュエータが原因であればいずれの方法でも動かないのではとググって調べると、GM5という窓やドアロック、室内灯などの制御をおこなっているPCMモジュール内のリレーが壊れるという情報が多数ありました。アクチュエータはBMW純正で2諭吉とのことでしたので、このリレーを確認して原因を特定してから、、ということで、今回、リレー交換をおこないました。

GM5というモジュールを取り出すためにグローブボックスを取り外します。初めての作業ですので手探りで進めます。先ずはグローブボックスを開け、黄色○のタッピングスクリューを6つ外します。

grovebox-1

上の画像での一番右下の黄色○のビスはこれになります。

grovebox-2

次におもむろにグローブボックスを手前に引き抜くと一気にASSYで抜けてきます。

奥側に3つのツメがあります

grovebox-3

右側にL字のフック
grovebox-hook1

左側にもL字フックがあります
grovebox-hook2


すると、奥の白いラックの最上段に入ったGM5を目視できます。

Appearance-GM5


3つのカプラーを外します。向かって一番右側から外します。外枠を黄色⇒の方向にマイナスドライバーか何かを使ってスライドさせるとカプラーが抜けます。(取り付けはこの逆の手順です)
Connecter-GM5


他の2つもしろいフックを動かすとカプラーが抜けます。
Connecter-GM5_2


最後に、下の画像にあるようなフックを外します。この画像の左側は目視できますので外すことは容易ですが、右側は全く目視が出来ない狭い場所のため、何とか手探りで外します。

Connecter-GM5_hook


すると、GM5を引き出すことができます。
Appearance-GM5

Label-GM5


中身を取り出すには、黄色○部のフックを外せば引き出せます。
Hook-GM5CASE

Hook-GM5


引き出した基盤外観になります。また、ネットで調べた各リレーのコントロール対象も記入してみました。
1つのリレーに2つの接点を持っているようですので、開/閉というようなコントロールかと思います。右ドアのコントロールリレー内の2つの接点の解錠側接点が破損しているという仮説のもとで今回はCentral Locking Relayを2つとも交換してみます。
Placement of Substrate-GM5_1


対象リレーの基盤裏側です。全面に絶縁コーティングがされていますので、必要な箇所をはがず必要があります。
Placement of Substrate-GM5_2


適当な刃物でこそぎ落としました。
Placement of Substrate-GM5_3


バキューム吸い取り器を持っていないため、吸い取り線と松脂で地道に吸い取ります。。
Placement of Substrate-GM5_4



はんだをしっかり吸い取るまで3時間弱もかかってしまいました。。やはりきちんとした道具が必要ですね。。
Placement of Substrate-GM5_5


1箇所、下の画像のように配線を壊してしまいました。。 orz
ここは何とか修復します。
Placement of Substrate-GM5_6


新旧比較。リレーの品番は V23084-C2001-A303 tyco製 になります。
Appearance-Relays


新品装着
Replacement-Relays


しっかりハンダを流し、また、壊した基盤を裏側で有線を追加して修正しました。
Fixing-Substrate


GM5を車両に戻して再チェックしましたが、結果は何ら変わらず、下記でした。。


table-trouble



骨折り損でしたが、、しかしこれで助手席アクチュエータが原因と判りましたので良しとします。。

ドアロックアクチュエータは下記になります。 51217011250 助手席(右側)

頃合いを見て注文したいと思います。

BMW_GenuinePart_Number



ご参考まで)


2021年6月5日土曜日

「BMW MINI R53 ドアミラー カタカタ不具合原因確認」

ウチのBMW MINI R53は、2年程前から左のドアミラーを格納状態から開く際に、開ききっているにも関わらずモーターは動き続け、カタカタカタ・・・といつまで異音を発していました。頭を叩くと静かになるという状態でしたので、基本的に 「ミラーは格納しない」 という我が家の取り決めで運用してきました。

ネットで調べるに、R50-R53までのあるあるということで、原因はモーターの位置決めピンが破断していてモーターが暴れる?というようなことが書かれていましたし、皆さんは基本的にミラーASSY交換をされているようでした。

が、最近、家族から "やはり何とかならないか" というリクエストが有ったためネットで中古品を物色していましたが、やはりミラーはなぜか高価なので、他の手段が無いか検討していました。

本日、一度原因を探るべく、分解してみました。

Appearrance_BMW MINI R53 Mirror-Left

ミラーレンズは外す必要はなかったのですが、外すのであれば、一番上を向かせるようにミラーを調整してから隙間に指を入れてミラー全体を剥がすような方向に力を入れるとペキッと外れます。ミラーにヒーター用の配線がつながっていました。ミラーの曇りはこれまで気が付きませんでしたが、もし恩恵を受けていたのであれば有り難い機能です。スイッチはなく、常時通電しているようです。

Removal_BMW MINI R53 Mirror-Left


ミラーASSYを外すには、一度ミラーを格納する必要があります。ドアには、3本の5mmHEXで固定されていました。フロント側は2本でリア側に1本です。
Tool_BMW MINI R53 Mirror-Left


リアは、HEXコマが入らないので、L字のレンチで廻します。 が、すぐにミラーとつかえてしまって回せなくなりますので、ボルトの頭が出てきたらラジペンのようなもので廻す必要があります。私はネジザウルスを使用しました。
Tool2_BMW MINI R53 Mirror-Left



ドア内部から生えているカプラーが出てきますので、これを外して切り離します。
Removal_BMW MINI R53 Mirror-Left


次に、モーター部の分解にかかります。カプラーからピンを抜かないといけませんが、面倒なので何とかこのままモーターまで辿り着くように頑張ります。画像のプラ部は4つのT10トルクスで固定されていますのでこれらを外します。ガタガタになりますので知恵の輪状態でなんとかモーターの頭を露出させます。

Disassembly_BMW MINI R53 Mirror-Left


モーターのカバーも4つのT10トルクスで固定されていますので、これを外すとこのように中身が露出します。
ネットに書かれていた位置決めピン(画像のモーター手前と向こう側に見えるシルバーのピン)は破断などしておらず、しっかりしていました。これが破断する?とは少し考え難いですが、ウチのは無事でした。
Disassembly of Motor_BMW MINI R53 Mirror-Left


3回の減速がされており、ウォームギヤもリングギヤも全て金属製で、歯を見てもナメた部分は有りませんでした。どうせプラのギヤが欠けているのが原因であろうと考えていましたので、?という状態になりました。
Disassembly of Motor_BMW MINI R53 Mirror-Left_2


よく解らないまま、ギヤを取り出して洗浄/グリース補充をおこなって再組み立てしましたところ、何と治ってしまいました。。 格納⇔開 を何度やっても問題なく開閉します。カタカタカタと言っていたので、ギヤがうまく噛んでいなかったのは間違いはないですが、洗浄再組み立てで治るという実例が出来ましたので、みなさんも是非トライしてみてください。内部構造からして、簡単に壊れるものではないように思いますので。

Appearance_after the end_BMW MINI R53 Mirror-Left


ご参考まで)文中に書きましたネジザウルスです。最高の工具です。

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