先日、高速にのって遠出をする機会がありましたが、路面のギャップを越えるたびにリアの挙動が不安定となる場面が頻繁にあり、速度を100km/h以上出せない状況でした。街中を走る際にはそれほどおかしな挙動にはなりませんが、車輛を受け取った時から減衰不足と底突き感は感じていたので、ショックが抜けかけているのだろうとは考えていました。次回、車輛を持ち上げるときにでも確認しようと思いながら、確認前に遠出する必要が生じて先に書いたような車輛状態を認識するという流れになってしまいました。
ということで、ショック全交換の判断をしました。フロントはそれほど酷く抜けているようには感じませんでしたが問答無用で新品で全4本をリセットします。
■SACHS Shockabsorber front: 319 733 rear: 315 872
■SACKS Bump-Rubber kit front: 900 315 rear: 900-317 (M-Sports用)
車輛をウマに載せてリアから作業開始
いやいや、、驚きました。衝撃でした。。そりゃあおかしな挙動となるのは当然だわねえ。。というレベルで左右共にオイルが抜けていました。。そしてアウターシリンダーが腐っているし。。車両購入時にはここまで見なかったからね。でもね。これで良いのです。当方がこの手であちこちリセットさせて初めて我が車輛となるのでね。。
とはいえ、、今年の4月に車検を通してある車輛のはず、、なんだけどね。。いろんな意味で驚きです。
気を取り直し、さっさと掃除して交換作業を進めます。
このアンダーカバーはショック交換時には外す必要があります。10mmソケットのM6です。4つ外してカバーを外します。なんてことはありません。カバーも汚れているので清掃です。
インパクトで頭のナットを16mmソケットを外してアッパーマウントを摘出します。
今回はアッパーマウントは再使用。バンプラバーが一部の跡形を残して消失していました。。
再度気を取り直し、バンプラバーとダストカバーを装着して車輛に組付け。作業自体は簡単です。アッパーマウントはE12トルクスソケット、Shock下のボルトナットは18mmソケットとE18トルクスソケットor メガネレンチを使用します。しいて云えば、ショックを縮めておいた状態でサッと車両に装着することがコツですかね。長いままだと定位置に入りませんから。
■ 締め付けトルク:
- Upperマウント:E12トルクスソケット 28Nm
- Lowerボルト:18mmソケット+E18トルクスソケット 100Nm
- アタマのナット:16mmソケット 38Nm
左右共に同じことをおこなってリアは完了です。
続きましてFRONT。こちらはバンプラバーは残っているものの、ダストブーツが粉々に。。
スタビリンクの上側だけを外します。一旦、インパクトで軽く緩めておきながら、以降は中心軸をトルクスT25で回り止めをしつつ16mmのレンチで緩めます。
続いてショックのロアー側を緩めます。ボルト頭は18mmソケットでナット側は16mmソケットとなっていました。とにかく足回りは16mmと18mm、E18を多用していますので、上の画にあるようなタイトなところでもさっさと回せるラチェットメガネはとても重宝します。
アッパー側は13mmソケットとE18ソケット、ショック軸のナットは18mmソケットです。取り外す前にショック軸のナットだけインパクトで緩めておきます。
次に、ショックASSYを車輛から降ろす前に、再度ロアアームをジャッキで持ち上げてバネを縮めておきます。この状態で私流ですが梱包用のプラバンドを使用して縮めた状態をできる範囲でキープさせた状態でショックを分解します。このやり方だとスプリングコンプレッサーを使用しないでアッパーマウントを装着可能な車両もありますから。(R53他)
しかしながら手こずりました。。このバネの自由長はとんでもなく長いのです。。徹底的にスプリングコンプレッサーで縮めてプラバンドで縛りまくって。。プラバンドはとんでもない引張強度ですので不安はありませんが、念のため複数本で分散して荷重を受け持つようにします。同じようにされる方はいないとは思いますが、少し不安全な作業ですので安全第一且つ自己責任でお願いします。ちなみにプラバンドはホームセンターで安価で入手できます。
プレスを改造してスプリングコンプレッサーを作ろうかと一瞬検討を始めましたが、次回の課題としておき、プラバンド作戦で乗り越えることにしました。ちなみに上の画像に写っている立派なスプリングコンプレッサーはF31のバネには形状の違いから全く役に立ちませんでした。ひとつ爪のものが使い勝手は良いです。
新旧比較
バネを縮めた状態でASSY組み立て。アッパーマウントのナットをある程度締めたら、プラバンドを切って完成です。
2本ともASSY組み立てを完了。アッパーマウントは再利用
車輛に装着します。ほとんど知恵の輪状態ですが、この状態で下を入れてから押し下げて上をフェンダーの隙間から入れるイメージです。少しだけ力仕事となります。ちなみにロアアームに刺さっているのはショックを外す際にクサビのつもりで打ち込んだタガネです。こういうものも重宝します。
組付け完了です。
■ 締め付けトルク:
- Upperマウント:13mmソケット 40Nm E18トルクスソケット 56Nm
- Lowerボルト:18mmソケット+16mmソケット (本来は44Nm+90degの塑性域角度法のようですので、再利用は基本的に不可です。自己責任で再利用していますが機会を見て交換します)
- アタマのナット:18mmソケット 64Nm
これでスッキリです。おかしな挙動は無くなりました。200で巡行可能です。。
■ご参考まで