2021年3月14日日曜日

「BMW E46 M3 プラグ交換」

BMW E46 M3を入手以来、一度も点検も交換もしていなかった スパークプラグ を交換リセットしました。

プラグはBOSCH YR6LDE  細中軸のイリジウムトップを使いたかったのですが、今回はスタンダードなこれを使用します。

BOSCHスパークプラグ6本



M12ネジの2面幅16mmの小型プラグ
BOSCHスパークプラグ外観-1


側方電極がツイン+太中軸の至って普通の気中放電プラグ
BOSCHスパークプラグ外観-2


作業自体は何ら大したことはありません。
①タワーバー撤去
②エアコンフィルター撤去
③右と左を渡している電源配線と配管類をまとめているプラカバーの撤去
④エアコンフィルター部の全撤去
⑤ヘッドカバーのブローバイ配管外し
⑥ヘッドカバーの撤去
⑦コイル×6の撤去
⑧スパークプラグの取り外し
⑨上の逆の作業で組み付け
エンジンルーム内外観-1


②エアコンフィルター撤去
※下画像の黄色○部をひねるとpop-upして外れます
部品取り外し-1

③右と左を渡している電源配線と配管類をまとめているプラカバーの撤去
※爪であっさり外せます
部品取り外し-2


④エアコンフィルター部の全撤去
※トルクスT30ネジ×4つです
部品取り外し-3


⑤ヘッドカバーのブローバイ配管外し
※摘んで引き抜きます
部品取り外し-4


⑥ヘッドカバーの撤去
※アタマ10mmのナット×6個です
※ヘッドカバーを外す際にはオイルフィラーキャップ外し、ヘッドカバーが外れたら直ぐに元に戻しておきます(物の落下防止)
部品取り外し-5

⑦コイル×6の撤去

※カプラーはコイル上部を摘んで起こすと下図のようにワンタッチで外せます

コイル外観-1

※コイルを引き抜く際は少し力が必要なので、エクステンションバーでテコの原理で外しました

コイル取り外し要領

コイル外観-2

※プラグホールの状態:特にオイル漏れ等は見当たりませんでした。17万kmのわりには優秀です。ヘッドカバーガスケットの交換履歴があるのでしょうね。恐らく。 下図は1-2cylinder

スパークプラグ周辺-1

スパークプラグ周辺-2

⑧スパークプラグの取り外し

※2面幅16mmのソケット

スパークプラグ外観-4

6本共に、とにかく固く、緩める際に ねじ切るのでは、、 という恐怖がありました。。こんなに終始硬いプラグ外しは初経験で、もしねじ切ったらそこで終了、、ですので、慎重に作業しました。

タップを切るようなやり方で、少し緩めたら少し戻して、また少し緩めたらまた少し戻してを繰り返して緩めます。皆さんの車輛も可能性ありますので、慎重に作業してください。

スパークプラグ取り外し



※ネジ部は特に損傷はありませんでした。茶色の堆積物が廻り難くしていたのでしょうね。
とにかくM12ですので、肉厚が薄いためねじ切るのではないか、、と緊張しました。。
中軸も側方電極もそれなりの消耗で、特に異常はありません。Gapも1.1mm程度というところでしょうか。
スパークプラグ外観-5

※6本とも同じような状態です
スパークプラグ外観-6

次回、また緩める際にきついと困るため、組付けはネジ部に薄くモリブデングリースを塗っておきました。

スパークプラグ外観-7

組付け時はスルスルと入りましたので、ヘッド側のネジ山は全く無事のようでしたので安心。。

締め付けトルクはプラグの箱に書いてあった23Nmで締め付けました。


スパークプラグ取付要領-1


逆の手順で作業完了です。
※コイルは下図のように、取り付ける位置がボッチとボッチの間に突起部を嵌めるようになっています
コイル取付要領-1


始動して問題ないことを確認して終了です。

エンジンルーム外観-2


■ご参考まで


2021年3月7日日曜日

「SA22C ターボ 回想録」

 昔の画像を整理していたら、当時かなり本気で作ったSA22Cが出てきましたので忘備録として上げておきます。 こんな時代が懐かしい方へ。。

SA22C外観-1

1998年から2004年まで手を入れつつ所有していました。

フルノーマル車輛を入手し、当時の改造パーツですので全てアナログのものですが、思うように作り変えました。作業は全て自分でおこなっています。


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■車輛:1984年式 SA22C ターボ IMSA V-5記念限定色 キャナルブルー

■仕様:@思い出せる範囲

・Engine: 12A サイドポート加工+フルオーバーホール

・Original TURBO System: KNIGHT S320コンプレッサー(FC3S用HighFlow)+FC3S純正センターカートリッジ+360度メタル+VG30DETT純正タービン を組み合わせたオリジナル

・吸気系:HKSインタークーラーキット

・排気系:Original製作+ERCサイレンサー

・点火系:HKS-CDI

・燃料系:450cc/min(純正Primary)+低抵抗380cc/min追加インジェクター×2 @大容量燃料Pump+燃圧2.2kg/cm2

・潤滑系:純正MOP+オイル混合燃料200:1

・Management: 純正PCM + HKS EVC / Trust RebicⅢ+Simulator

・ブレーキ:FC3S純正アルミ4ポットキャリパー

・足廻り:オリジナル車高調+AE86用TRDショートガスショック

・駆動系:純正5MT + 機械式LSD

・その他、ロールケージ 他多数

■過給圧セット: 0.9kg/cm2@3000~7500rpm(Rev.Limit)

■燃料セット: リニアO2 A/F計と排気温度計@タービン入口 とにらめっこの実走マッピング

⇒Rich失火Zoneと排気ガス温度1000℃(タービン信頼性)の制約条件の範囲内でパワー寄りセット  

■進角セット:体感トルクBest -3deg

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SA22Cエンジンルーム-1

SA22Cエンジンルーム-2

SA22Cエンジンルーム-3


SA22C室内-1

SA22C室内-2

SA22C室内-3



ステアリングはデルタEVO2の純正品
SA22C室内-4

SA22C外観-2


相応のパワーが出ていることと、本来の軽量さも加味され直線もコーナーもかなり良い感じで、お気に入りのクルマでした。 懐かしく思い出し、目頭が熱くなります。。

ちなみに、これまで所有したロータリー車は、25年間で下記です。。 
・SA22C T/C:2台 
・FC3S 前期:1台 
・FC3S 後期:3台
・FD3S 4型:1台 

これはこれで良い時代でしたね。

※こんなページがありましたので、ご参考まで載せておきます。
https://nosweb.jp/articles/gallery/1539/7977

2021年3月3日水曜日

「BMW E46 M3 HID バーナー交換 PHILIPS D2S 4300K」

BMW E46 M3での 昨年9月のユーザー車検時のテスター屋での事前ヘッドライトチェックにて、右の光量が車検には通るがギリギリであるというコメントをもらっていました。

ご参考) https://my-lovables.blogspot.com/2020/09/e46-m3_14.html

当時、テスター屋では、右:7200カンデラ  左:12000カンデラ ということでした。下記の車検基準に照らせば、何とかぎりぎり通る状態だったようです。

調べるに、HIDの経時劣化は、ハロゲンのように切れるのではなく、暗くなってゆくものらしい。。 夜間、もう少し明るければと感じることが多かったため、今回、交換することにしました。


■車検要件:ヘッドライト光量

測定条件ロービームでの測定
光量1灯につき6,400カンデラ以上
色の基準白色


純正品質を望むため、今回、バーナーはPHILIPS D2S 4300Kを選択しました。

HIDバーナー外観-1


HIDバーナー外観-2


先ずは右側から着手します。
緑→をつまんでウオッシャー注ぎ口をどかしておき。赤→のゴムカバーをつまんで外します。

作業要領-1


横にうっちゃっておきます。
作業要領-2

ペラペラのゴムカバー
作業要領-3


バーナー廻りが見えますので、アダプターを左にねじって外し、続いて黒いキャップを左にねじって取り外し、バーナーを取り出します。
作業要領-4


新品バーナーを取り付ける前に、ヘッドライトレンズ内曇り防止のため、2本とも5分間、外部で空焚きしておいてからバーナーを装着します。
作業要領-5


続いて左側ですが、何かバーナー後方の空間がものすごく狭いので、ヘッドライトを少し前に出す必要があるというネットの記事を見て、真似てみることに。。

先ず、ウインカーレンズを外します。画像の黄色⇒の爪の部分をマイナスドライバーで押し下げつつ、ウインカー本体を前方に引き出し取り出します。
作業要領-6


続いて、ライト下のベゼルを外しにかかります。下の画像赤丸のをベゼルを少しづつ引き抜きながら外します。
作業要領-7

同時に、ヘッドライト中央寄りの爪も外します。
作業要領-8


続いて、下画像の赤丸のスクリューネジ(アタマ8mmコマ)を2つ外します。
作業要領-9


しかしこれだけではヘッドライトは抜けません。ヘッドライト下側にもアタマ8mmのスクリューネジが見えるのですが、これはバンパーを外さないといけません。さて困ったということですが、実はこの状態で少しだけヘッドライトを傾けてやればあっさりバーナーは取り出せます。 いや、この作業無しでも取り出せるような気がします。。
また、ヘッドライトの固定ネジを外すと光軸狂いが懸念されますので、ネジを締めこむ際には座面の傷等を目印に、元の位置で固定するようにします。


左側バーナー廻り
作業要領-10


バーナーを交換し、点灯チェックで問題ないことを確認します。
点灯確認


右側だけヘッドライトの、Before/Afterの照度をスマホアプリで計測してみました。カンデラではなく、ルクスですので相対比較で改善したかどうかだけの把握目的ですが。(左:Befor 右:After)
同じ位置から計測したつもりですが、倍以上って。。 どうにも計測がいい加減ですので、相対比較とはいえ参考にしかなりませんが、しかし改善はしているようです。。

スマホでの照度計測結果


バーナーの新旧比較です。  
 ・右:テスター屋で光量が落ちたとされるもの  
 ・左:新品PHILIPS

左の発光点はクリアーであるのに対し、右は発光点の黒黄色のクスミ/濁りが際立っています。
これが光量が落ちている証なのだと思います。
HIDバーナー新旧比較



とここまでは良いのですが、、実はベゼルを外す際に爪を折ってしまいました。。 orz.
破損部位の補修-1


困ったときのプラリペア。やすりで破断面の4つの角を少し削ってプラリペアを流し込み硬化させます。
破損部位の補修-2

その後、やすりで整形。
破損部位の補修-3

装着で作業終了。全くもって要らぬ仕事でしたが。 しかしプラリペア、おすすめです。いつも助けられています。かつてはデルタのバンパーステーもこれで固定しました。その後、一度も外れることなく強固な接着を維持していました。皆さんもおひとつ持っておいて損はありません。

ご参考) https://my-lovables.blogspot.com/2010/11/blog-post_7.html

作業後画像



ご参考まで)

安心のPHILIPS純正交換品4300Kと何かの時にあれば便利プラリペアです。

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