この車をいじってみてプジョーという会社の車作りの姿勢が良く分ったような気がします。とにかくコストと製造ラインでの組み立て性(これもコスト)を徹底的に最重要視し、市場での整備性については、各部の確実な品質を確保することで車輌生涯非分解で対応するという姿勢に見えました。徹底的な割り切りですね。
実際はそうはいかないのですがね。
フロントはハブ一体のショックケースで普通の人はショックすら交換できないと思います。バネを交換するのにハブナットを緩めるところから始める車は他に知りません。
気を取り直して、ハブナットを30mmのコマで緩めます。その他のリンク系(スタビエンド、タイロッドエンド)やABSセンサー関連、キャリパー、ブレーキローターを外し、最後にショックの頭の18mmのナットをインパクトで緩めておきます。
ロアアームジョイントを外し、何とかこの状態からショックASSYを抜き出したかったのですがどうにも上手くいかず。急がば回れでロアアームを外すことにしました。ここで問題発生。ロアアームのリア側がどうも室内で締め付けられている?様相。んなことあるかあ?と思いながら再度見てもやはりそのよう。ネットで調べてみるとやはり室内の足元の敷物をカッターで切ってAccessするとのこと。有り得ん。。でも他の道は無いので切りました。中敷を。ざっくりと。心が痛い。。実はここも生産上のコストの分かれ目だったのでしょう。スタッドボルトを車体側に立てておけば下回りの組み立て工がナットを締めればいいのですが、工程の流れを考え、スタッドを止め、敢えて室内でロアアームナットを締める。。その方がきっとコスト的には有利だったのだろうと勘ぐる。プジョー工場で組み上げられた後は、二度と外すことは無いであろうという気迫が伝わってくる・・言い過ぎか。
とはいえ、こちらは外さなければいけないので、中敷をカットです。。一応、切込み線があります。。
この切った隙間から16mmのコマで緩めるとロアアームのリア側が落ちます。気をつけることは、ショックケースの取り出しとドライブシャフトをスプラインから抜くのを同時にしないとドラシャを引き抜いてしまい、ミッションオイルが漏れます。たぶん。
なので、スプラインの固着を外してスムースにしておかねばなりません。
プーラーをこのように掛けて、インパクトでガッといくと一瞬でスプライン固着を外せます。お試しあれ。
で、取り出しました。
全くのノーマル仕様。ショックは抜けている感じはありませんでした。
交換するのは先日ヤフオクで安価で落とせたこれ。アイバッハ不等ピッチばね(EW7001)。
サクっと交換して車体にAssy。
デフォルト
アイバッハ
いい感じで30mm程度Down。
外で撮影。
坂道でサイドを引いているのでリアが少し沈んでいますが。とてもいい感じ。。
ん~。いい感じ。雰囲気があります。やはりこの車は。
別にフランスかぶれではないですが。
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