BMW MINI R60クロスオーバーのEGRバルブを交換することにしました。前回の記事にも書いたように、これまでエンジン警告灯ランプ点灯が頻発していおりました。その主原因は、EGR経路にありましたが、漠然としていて単なるカーボン詰まりなのか、ハードの故障なのか判別できていませんでした。
購入したのは、純正と同じpierburg製の新品。メルカリで安く入手。
バルブの交換自体は大した作業ではありませんが注意事項があります。
エアクリーナーケースとエアフローセンサーカプラーを外して、
取り付けはこの逆の手順ですが、注意事項があります。バルブの傘は傘側から押し込んでも動きません。中にカムが設定されており、モーター側による駆動でのみ傘の出し入れの動作が可能となります。全閉時には、バルブ傘がきちんとEGR経路を塞ぐ必要がありますが、部品の公差バラツキを考えた際、イニシャルの突き出し量が多い製品の場合では、そのまま組んでしまうと傘がバルブ経路に接触したまま無理やり押し込まれることになり、最悪、内部のカム部分が破壊されてしまいます。
これを防ぐために、ディーラーでは、ISTAで10%程度バルブを上げた状態で組み付けるという工程を踏みます。(https://www.youtube.com/watch?v=Ot4eT1vBums を参照ください)
しかしながら、当方はISTAを持っていませんので、苦肉の策として、EGRバルブのモーター部を外した状態でバルブを手で上げつつで車輛に組み付け、その後にモーター部を取り付けるという手法をとりました。
モーター部は、ヘキサ(6角)ではなくペンタ(5角)のトルクスT20で留まっています。
まだ終わりません。このままでは、取り外す前のEGRバルブのバルブ位置(ポジションセンサー出力)を学習していますから、そのままですと下記のフェイルが立ちます。
まともに動かすためには、ISTAやその他ツールを使用して以前のバルブポジションの学習値をリセットさせる必要があります。(ついでにEGR開度_全閉全開位置とEGRレベルの再学習も必要)bimmerlinkがこれらのことを全てできれば最高なのですが、制御値モニターとフェイル消去の機能しかないため、仕方なくこの部分だけ時々お世話になっているお店にやっていただきました。
その後、消してしまったその他の学習項目を走り回って再学習させます。すべて完了した際の走行時のEGRバルブの動きをFig.2に示しておきます。見難いですが、狙いの制御値に実働が正常についていっていることが見て取れます。
最後にフェイルが立っていないことを確認して終了です。
■ご参考まで