BMW E46 M3のサッシュレスドアは、ドアを開けると少し窓が下がり、ドアを閉めると窓が上がる機構をもっています。これはドア開け閉め時の室内気圧変動を抑制する目的と考えますが、当方の車輛はこの夏以降、助手席側の窓はドアを開けると下がりドアを閉めると上がるのですが、このとき、窓枠にはまらない状態でボディーのモールに乗り上げる形で上がってしまうという現象に悩まされていました。。表現が難しいですが。。いずれにしても、秋になって窓を開ける機会が増えてから気がつくようになりました。
それまではこの現象は無かったはずなのですが、思い返すに、この夏、室内温度上昇抑制のために、運転席と助手席のドアガラスにフィルム施工をお店に依頼しました。思えばそれ以降おかしくなったということのようです。
窓位置の再調整で直せると思い、着手しました。
内張を剥がします。(外すボルト類の位置情報などは画像撮り忘れ)エアバッグは吊るしておき、内張を必要な領域だけ剥がします。(バッテリーマイナス端子は外していませんが、いろいろな学習が消えますが、安全上、外したほうがベターです)
先ずは画像黄色〇の部分に窓を下げて調整ボルトが見える位置に合わせます。
レギュレータ構造は下図のようになっていて、⑯と書かれている左側のクランプ部分(緑〇)で後ろ側の窓を固定します。この部分は長穴になっていて、ガラスをスライドさせて前後方向に調整できるようになっていて、調整ボルトをカムとガラスに貫通させて固定されています。窓前方は③と書かれている下側にあるクランプ(赤〇)でボルトでガラスを挟む形で固定する構造です。 画像を撮ればよかったのですが、、
下の画像は上図の12のボルトです。E7トルクスのアタマが両側に切られていますので、反対側からも廻すことを想定していることがこれで分かります。。 また、ネジは逆ネジになっています。
反対側とは、、モールを外すと(引張れば簡単に外せます。。)、前後に穴があるのが分かります。この穴から窓ガラスの前後位置を調整するようです。
今回は、ガラスリア側がモールに乗り上げる状況でしたので、リア側を主に調整します。
画像を撮っていませんが、このE7アタマの調整ネジを動かす場合は、周り留めのナット(13mm)がありますのでこれを13mmのコマでこのドア外側の穴から緩めておく必要があります。
ガラス前後位置はそれほど問題は無かったので、続いて上下位置を調整します。
ドアの下を見ると下の画像のようなブラインドキャップが打ってある部分が前後に2か所見えますので、このブラインドキャップを外します。
リア側
フロント側
窓を一番下に下げてリア側を調整穴から見た絵です。 上下方向の調整ネジのアタマが見えます。これはT20トルクスで調整します。確か、締める方向でガラスは下がり、緩める方向でガラスは上がったと思います。確か、、うろ覚え。。
使用した工具
この調整で、良い感じで助手席窓の機能が復活しました。
(修正前の画像は上述のように取り忘れ。。 黒いモールの上にガラスが乗り上げるイメージです)
この夏のウインドウフィルム貼り付け作業は左右ドアを2人の方が並行して作業をされていました。助手席側の方がフィルムを張る際に窓をこの下穴から上げ下げして貼り、作業後の調整が不完全だったのだろうとguessします。まあ治ったので良しとしますが、何事も作業後の再確認は大切ですね。。
ご参考まで)